【薬膳の基本】五味は五臓六腑に働きかける

薬膳
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薬膳の世界では食物を五味五性に分類する、五味五性には身体に働きかける作用があることを「【薬膳の基本】食物の五味五性を知る」の中でご紹介しました。

ここでは、「五味」が働きかける身体の臓器への作用についてまとめたいと思います。

身体の臓器とは、五臓六腑のことです。中医学では人の身体の様々な機能を五臓六腑に分類します。

食物の五味五性を知るだけでも薬膳は気軽に楽しめますが、五味が五臓六腑に働きかける作用が分かれば薬膳料理の基本的な考え方への理解がより深まります😌

薬膳ビギナーのワタシにとって、五味」が働きかける身体の臓器への作用は、季節や体調に合わせた薬膳料理を家庭で取り入れるヒントになりましたので、ぜひ参考にしてください😊

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五臓六腑とは

5つの臓と6つの腑

まず、五臓六腑とは何か?についてです。

万物は陰と陽、木・火・土・金・水の5つの基本要素から成り立っている、と考える古代中国の自然哲学である陰陽五行説。

五臓六腑とは、この陰陽五行説の影響を受けた中医学により、人の身体を「五臓」と「六腑」に分類したものです。

五臓とは、「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つの臓をいいます。

六腑とは、「胆(たん)」「小腸(しょうちょう)」「胃(い)」「大腸(だいちょう)」「膀胱(ぼうこう)」「三焦(さんしょう)」の6つの腑をいいます。

美味しいものを食べて感動した時や、身体にいい食べ物を口にした時など、「五臓六腑に染み渡る~」なんて表現を聞いたことがあるかもしれません。

この五臓六腑とは、人の身体をつかさどる臓器の隅々まで染み渡る、という意味だったんですね。

五臓六腑は現代医学における解剖学とは異なる解釈ですが、東洋医学では今もこの知見に基づいた診療や治療を行うそうです。

(☞関連記事.【陰陽五行説を知る】心がふわりと和らいだ話

五臓六腑の機能

五臓」と「六腑」が、身体の中でどんな働きをするのか、調べたものを一覧にまとめました。

五臓六腑の主な働き

参考文献によって様々な働きが書かれていますが、薬膳ビギナーのワタシにとっても、分かりやすいと感じた代表的なものをまとめています。

東洋医学の専門的な説明はできませんが、薬膳ビギナーが知っておくと役に立つ、「五臓六腑」の機能です😊

また、東洋医学では五臓六腑の不調は、直接その臓器に症状が現れるだけでなく、関連性のある他の部位に不調となって現れたり、感情の喜怒哀楽に現れると言われています。

例えば・・・

目が疲れやすいとか乾きやすいといった症状は肝(かん)からのサイン肌の乾燥は肺(はい)からのサインが身体の表面にあらわれたもの、と言われています。

よくある身近な不調が、実は五臓六腑からのサインと関係しているなんて、東洋医学の世界は本当に奥が深いです🥹

五臓六腑は身体の陰陽五行説

陰陽五行説にもとづいて人の身体を分類した「五臓」と「六腑」。

「五臓」と「六腑」は、それぞれに陰陽・木火土金水の意味を持ちます。

五臓と六腑は陰陽関係にある

五臓と六腑は、それぞれが相対する陰陽関係にあります。

五臓が陰であるのに対し、六腑が陽となっています。

肝⇔胆、心⇔小腸、脾⇔胃、肺⇔大腸、腎⇔膀胱の陰陽関係を、ワタシ達の身体で成しえているのです。

身体の不調はまず「陽」に現れ、こじらせると「陰」にも症状が出ると言われています。

五臓は木火土金水に分類される

五臓は、五行説にもとづいて木火土金水に分類されます。

肝は木、心は火、脾は土、肺は金、腎は水の役割を、ワタシ達の身体で成しえているのです。

五臓六腑を陰陽五行説で整理すると、以下の図のようになります。

五臓六腑と陰陽五行図

五臓は相生・相克関係にある

五行説の木火土金水に分類される五臓は、ワタシ達の身体の中で、お互いに助け合い(相生)、抑制しあう(相克)、関係にあります。

五行図をおさらいしつつ、五臓を木火土金水に当てはめてみると、以下のようになります。

五臓六腑の五行図

相生(そうせい)関係

例えば・・・

造血の臓である肝は心を養うので、肝は心の相生関係にあります。

5つの臓は、肝→心→脾→肺→腎→肝の相生関係にあるのです。

相克(そうこく)関係

例えば・・・

筋肉をつかさどる肝は脾の消化機能をコントロールするので、肝は脾を克した状態です。

5つの臓は、肝は脾を克した状態→脾は腎を克した状態→腎は心を克した状態→心は肺を克した状態→肺は肝を克した状態にあるのです。

古代中国の自然哲学である陰陽五行説という考え方が、ワタシの身体にも宿っていると思うと、なんだかとても神秘的です🥹

(☞関連記事.【陰陽五行説を知る】心がふわりと和らいだ話

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五味(酸・苦・甘・辛・鹹)が持つ作用

五味は五臓六腑に働きかける

本題はここからです。

薬膳の世界では食物を酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ)の五味に分類する

五味には身体に働きかける作用がある

という薬膳の基本となる考えを「【薬膳の基本】食物の五味五性を知る」の中でご紹介しました。

この五味は、特定の臓器に働きかけると言われています。

五味が働きかける臓器

酸味:肝・胆

苦味:心・小腸

甘味:脾・胃

辛味:肺・大腸

鹹味(かんみ):腎・膀胱

例えば・・・

目が疲れやすいとか乾きやすいといった肝の症状があらわれている時は、酸味の食物で肝を労わるのがおすすめだそうです☝

また、例えば・・・

肌が乾燥するなど、肺(はい)の不調が身体の表面にあらわれている時は、辛味の食物で肺を労わるといいそうですよ☝

疲れ目に目薬、とか肌荒れにクリームといった対処療法の考えと、薬膳における食養生の考え方はまったく異なるのですね。もちろん、時には外用薬や内服薬に頼ることも必要ですが。

①身体の症状が五臓六腑のどこに関わるか

②五味のどの味覚が作用する五臓六腑か

この2点を意識して飲食物を選ぶことができたら、家庭で薬膳料理を取り入れるヒントになると思います🤗

この投稿では主に②の五味が五臓六腑に働きかける作用についてお伝えしていますので、①の身体の症状が五臓六腑のどこと関わっているか?、については、また別の投稿で触れてみたいと思います✏

五味の作用を食生活に取り入れる(二味・三味の原則)

薬膳における食養生の考え方に、「二味・三味の原則」という言葉があります。

これは、一味に偏ることなく、二味・三味をバランスよく摂ることで、身体全体に五味の作用が働きかけてくれ、健やかに過ごせるという考え方です。

例えば・・・

目が疲れやすいとか乾きやすいといった肝の症状があらわれている時に、酸味の一味だけを過剰に摂るのではかえって肝に負担がかかります。

この時、

✽肝に作用する酸味と相克関係にある脾を補う甘味を足すと、酸味+甘味=二味

✽さらに脾と相克関係にあり肝と相生にある腎を補う鹹味を足すと、酸味+甘味+鹹味=三味

となります。

蜂蜜入りの梅干しなんて、梅の酸味と鹹味に蜂蜜の甘味を足した最高の食材ですね✨

反対に、例えば・・・

やたらと酸っぱい物が食べたいと思う時があったとします。酸味は肝に作用します。

これは肝の働きを助けてほしい、というサインを身体が発しているのかもしれません😶

そんな時は身体の声に耳を傾け、酸味を中心に、二味・三味の食事を取り入れる工夫をしてみましょう。肝を労わることで、身体の不調を未然に防ぐことができるかもしれません。

ですが・・・

身体の症状が五臓六腑のどこと関わるか?

この点を見極めるのが東洋医学の難しさであり、専門分野でもあります。

薬膳ビギナーのワタシには、自覚症状だけでは五臓六腑のどこを労わればいいのか分からない、という事も正直多いです。

五味は偏ることなく、二味・三味の原則を意識して摂りたい!五味をバランスよく取り入れて、五臓六腑の健やかな状態を保ちたいですね😌

頑張りすぎないゆる薬膳、毎日の食生活で五味の作用を偏りなく取り入れていきたいですね🍚

【まとめ】五臓六腑と五味の作用

この投稿でご紹介した、五味と五臓六腑の関係を五行図に当てはめると、このようになります。

薬膳ビギナーのワタシが、自分で図を書いて丸暗記をしたものです🤭

五味の作用と、五臓六腑の相克・相性関係がまとまっているのが便利で、見返しては毎日の食事のヒントにしています💡

✅五臓六腑とは、「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の5つの臓と、

「胆(たん)」「小腸(しょうちょう)」「胃(い)」「大腸(だいちょう)」「膀胱(ぼうこう)」「三焦(さんしょう)」の6つの腑である。

✅五味は、五臓六腑に働きかける

酸味:肝・胆」「苦味:心・小腸」「甘味:脾・胃」「辛味:肺・大腸」「鹹味(かんみ):腎・膀胱

最後までお読みいただきありがとうございます🙇

この投稿をここまで読んでいただいた方は、もう立派な薬膳ビギナーさんです👏

「もっと薬膳の世界を覗いてみたい!」と思う方には、ワタシが薬膳・アーユルヴェーダと出会って、初めて学んだ「薬膳検定/アーユルヴェーダ・スパイス検定」もお勧めです✨

関連記事☞薬膳検定1級/アーユルヴェーダ・スパイス検定1級の魅力

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